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本番環境に適したEKSクラスタの設計とプロビジョニング方法(前半)
TerraformやHelmなどのオープンソースツールを使って、AWS上にプロダクショングレードのKubernetesクラスタを作成・コンフィギュアするための包括的なガイドです。長い記事なので前半と後半の2回に分けて投稿します。今回は前半です。
https://itnext.io/how-to-design-and-provision-a-production-ready-eks-cluster-f24156ac29b2
Flexeraの「2021 State of Cloud」レポートによると、コンテナオーケストレーションの市場シェアは、AKSが43%、GKEが31%に対し、Amazon EKSとECSは51%とAWSがリードしています。
FlexeraはECSとEKSの利用状況の正確な内訳を共有していませんが、Datadogの最新コンテナレポートによると、主要クラウドプラットフォームが提供するマネージドKubernetesサービスの中で、EKSの利用率は最も低くなっています。
この調査結果は、サンプル数の関係で偏りがあるかもしれませんが、私がEKSを使用した経験と一致するところがあります。AWSはECS、ECR、Fargate、EKSを1つのContainersサービスの下にグループ化し、最新のKubernetesバージョンのサポート、ベータ機能(例:垂直ポッドオートスケーラー、カスタムkubelet引数)、管理オプション(例:ノード自動修復、自動アップグレード、ダッシュボード)などKubernetes特有の機能でAKSとGKEに遅れを取っているような状況です。
これらの欠点にもかかわらず、より広いクラウド市場におけるAWSの優位性を考えると、多くの組織が、マネージドKubernetesプロバイダーとしてEKSを選ぶでしょう。もしあなたがプロダクショングレードのEKSクラスターを設計しプロビジョニングしようとしているなら、私が目の当たりにした一般的な問題と、複雑なEKSエコシステムをナビゲートするための回避策をいくつか紹介します。