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マネージドKubernetesの現状2022(前半)
この記事では、2022年版のマネージドKubernetesの現状を紹介します。長い記事なので前半と後半にわけて投稿します。今回は前半です。
Azure AKS
AKSは引き続きKubernetesの新しいバージョン(コンテナランタイムを含む)を最も早く対応するようになり、また顧客に最も早くアップグレードするよう働きかけています(直近3つのマイナーバージョンのみサポート)。また、Azureチームは、ノードの自動アップグレードや計画的なメンテナンスウィンドウ(プレビュー中)をサポートすることで、開発者のエクスペリエンスを大幅に改善し、GKEのリードとの差を縮めています。他のベンダーが追随してきたため、金銭的な裏付けのあるSLAはもはや競争力にはならないが、マネージドコントロールプレーンサービスを無料で提供している唯一のクラウドベンダーであることには変わりありません(EKSとGKEの0.10ドル/時間)。Kubernetes 以外のアドオン機能で唯一欠けているのは、コンテナの実行に最適化されたしっかりした OS イメージがないことだと思います。GoogleはContainer Optimized OSを、AmazonはBottlerocketを提供しているが、AKSは現在のところUbuntuかWindows Serverしか対応していません。
私の会社ではAzureは主要なクラウドベンダーではないので、AKSを大々的に使った経験はあまりありませんが、一般的な概念では、AKSはすぐにGKEに追いつき、この分野に大きな投資を行っています。私が考えるAKSの最も興味深い部分は、マイクロソフトの長年にわたる買収の結果、開発者エクスペリエンスがどのように成長するかということです。
まず、Kubernetesアプリケーションをパッケージングする方法として、Helm(2017年にマイクロソフト社が買収)が引き続き優位を保っています。そして、Microsoftが開発した人気のテキストエディタ「VS Code」が、「Bridge to Kubernetes」という機能をサポートし、ローカルトンネリングでKubernetes内部で動いているかのようにコードを実行したりデバッグしたりできるようになりました。この機能はどのKubernetesディストリビューションでも動作しますが、AKS、Azure CLI、Helmとネイティブにインテグレートされています。
画像クレジット: CNCF Survey 2020
ローカル開発にKubernetesを使う傾向が強まっていることと合わせて、マイクロソフトがGithubを活用してAKSでよりシームレスな開発およびCI/CD体験を提供する可能性は、開発者のエコシステムが次に進化する場所にあると言えるかもしれませんね。Shipa のように Kubernetes 上に構築されたアプリケーション管理プラットフォームもありますが、ほとんどの組織は、ローカル開発(minikube や kind…