Member-only story
Kubernetesの裏技:バックアップとリストア Etcd(前半)
バックアップとリストア Etcdについての記事です。長い記事なので前半と後半の2回に分けてお送りします。今回が前半です。Rancher Labsについて、そして1つめのクラスタの生成についてなど説明します。
前回の記事では、Kubernetes クラスタで etcd が果たす役割について説明しました。
etcdが含んでいる情報の例、(クラスタの内部または外部での)インストール方法の違い、Raft分散合意アルゴリズムを使ったetcdノード間の情報交換の方法などを見てきました。これらのことから、etcd は Kubernetes クラスタの重要なコンポーネントとなっています。
今日の記事では、RancherのRKEクラスタを使用して、1つのクラスタからetcdをバックアップして、もう1つのクラスタにリストアする方法を見ていきます。クラスタがおかしくなり(残念ながら、それはよくあることです)、予備のクラスタにリストアする必要がある場合を例示しています。
以下の手順で進めていきます。
・ Rancher’s RKEの簡単な紹介
・2つのKubernetesクラスタの作成
・ 最初のクラスタでのBackup etcdなど
・第2クラスタのetcdの復旧
About Rancher RKE
Rancher Labsは、主にKubernetesの管理プラットフォームである Rancherという製品で知られる会社です。 Rancherを使うことで、同じインターフェース内で多くのクラスタを管理することができます。クラスタのプロビジョニング、ユーザーのアクセスコントロール、ワークロードのデプロイ(統合されたアプリケーションカタログを介したもの)、その他多くのことをカバーしています。
Rancher Labs は、オープンソースのエコシステムでは他にも素晴らしいプロジェクトがあることで知られています。