Kubernetesの必須ツール 2021(第4回）

この記事では、私のお気に入りのKubernetes 用ツールをまとめてみたいと思います。

特に、これから人気が出ると思われる最新のツールやあまり知られていないツールに重点を置いています。

今回の記事は長いので、５回に分けて投稿いたします。今回は第4回目です。

Kubevela

Kubernetesの問題点の一つは、開発者がプラットフォームやクラスタの構成をよく知り、理解する必要があることです。K8sの*アブストラクション度が低すぎるため、アプリケーションの作成と出荷に専念したい開発者にとっては、多くの摩擦が生じていると指摘する人も多くいます。

この問題を解決するために作られたのが、OAM（Open Application Model）です。OAMは、基礎となるランタイムに依存しない、より高いレベルのアプリケーションのアブストラクションを実現することを目的としています。仕様書はこちらからご覧いただけます。

コンテナやオーケストレーターではなく、アプリケーションに焦点を当てたOpen Application Model [OAM]は、高レベルでありながら一貫性のあるAPIを用いて、アプリケーションのデプロイメントをモデリングするための、モジュール式で拡張可能なポータブルデザインを可能にします。

Kubevelaは、OAMモデルの実装です。KubeVelaはランタイムにとらわれず、ネイティブに拡張可能で、最も重要なのはアプリケーション中心であることです。Kubevelaでは、アプリケーションはKubernetesのリソースとして実装された第一級市民です。クラスタオペレータ（プラットフォームチーム）と開発者（アプリケーションチーム）は区別されています。クラスタ運用者は、コンポーネント(ヘルムチャートのようにアプリケーションを構成するデプロイ・提供可能なエンティティ)と特性を定義することで、クラスタと異なる環境を管理します。開発者は、コンポーネントと特性を組み合わせてアプリケーションを定義します。

プラットフォームチーム：プラットフォーム機能をコンポーネントや特性としてモデル化し、ターゲット環境の仕様とともに管理します。アプリケーションチーム：環境を選択し、ニーズに応じたコンポーネントや特性でアプリケーションを組み立て、ターゲット環境にデプロイします。

KubeVelaは Cloud Native Computing…